SG '62 Re-issue

SG Flet End

今回はちょっと趣向を変えて、こんな画像からいってみたりする。これはSGの2−3フレット、一弦側の画像。
わかりにくいかとは思うが、各フレットとセルバインディングの間に隙間があるのです。素人作業とは言えども
フレットの叩き込み作業を行った後の状態でこれでなのだ。

FB/L6-S を購入し Doobie 熱も高まっていた頃、彼らの地元 S.F. でのライブ映像(N○Kで放送されたやつ)の
完全版を見て Tom の弾いていた SG が欲しくなり(またかよっ!)お茶の水の楽器街をぐるぐる回った揚句に
新品購入したのだが...

「超能力系大親分」とも呼ばれるその店では、他店よりも5千円安い価格が提示された。試奏の際、ちょっと
フレットエッジの処理が雑かな、とは思ったのだが、なにせこの日もどっぷりと「買っちゃえモード」に浸かって
いたのでさして気にもかけず、他の店より安いのは、同行のS田君が懇意にしている店だからだろう、くらいに
しか思っていなかった。

ところが、である。購入後しばらくすると「左手の引っかかり感」が日々増していき、例の「隙間」も、はっきりと
目視可能なまでに悪化した。「なんてこったい。折角奮発して新品を買ったのに。」と思ったその直後、脳裏に
蘇ったのは、購入時の店員とのやり取りだった。

応対したのは、若手の店員と中堅の売り場主任格の人間。この主任格が他店よりも5千円安い価格を提示した瞬間、
そばにいた若手が慌てて「あ、でも○○さん、そのギターは...」と言いかけたのを、「うん、わかってる!」
と、主任格が「強い口調」で遮ったのだ。

確たる証拠があるわけでもなんでもなく、邪推と言われればそれまでだが、「その分5千円他より安くしたじゃん」
「保証期間中に修理すれば問題ないでしょ。」という話だった可能性はかなり高いと思っている次第。



 

Orville by Gibson SG '62 Re-issue とまぁ、購入店に対する疑惑の念は今もって消えないが、かと言ってこいつが
気に入らないかというと全く逆で、実際「メインギター」と呼べる存在だ。
(なにしろ、もしもの時の為に、スペアを用意しようと考えたくらいだから。)


フェンダー系程ではないにしても、カラッとした音も出せるし、ウーマントーンは
勿論お手の物だ。(そこはほれ、Gibson系ですから。)
ハイポジションの弾き易さや(両刃の剣でもあるのだが)軽いボディもありがたい。


ただし、その筋に(どんな筋やねん)お詳しい方の話では、コピーモデルとしての
このギターは、「全然駄目」なんだそうである。(笑)

Orville "by Gibson" というくらいで、本家 USA ギブソンから図面の提供を受けて
作られたのだが、何せその図面自体が「コピー度の低いリイシュー」と揶揄される
1980年代のリイシューの図面なのだそうで、それに比べれば「Greco の方が
余程コピー度が高い」んだそうだよ。(特にボディ形状。)
実際比べてみれば確かにそうだしね。

でも、Vanzandtと並んで、現場を選ばない良いギター。信頼してるよ。



 

ボディ:マホガニー
ネック:マホガニー
指 板 :ローズ
購入年月:1992年3月




 

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