DEEP PURPLE

Deepest Purple Perfect Starangers



パープルの代表作と言えば「インロック」と「マシーンヘッド」というのが通説だし、第3期パープル
までの楽曲を出来るだけ満遍なく聴くためにという観点から、まずはベスト盤「Deepest Purple」を
お勧めしておこう。このベスト盤は、「In Rock」から「Storm Bringer」までに収録された「おいしいとこ」
はほぼ網羅しているので、入門用にはうってつけだ。第1期の作品は結構退屈だしね。(爆)

ジョン・ロードが主導権を握っていた極初期のクラシカルなパープルサウンドにあっては、E.ギターに
ついて特筆すべき部分は無いと言っていい。ストラトのイメージが強い(ちゅうかそれしかないって
感じ?)リッチーが335を弾いていたことがある、ってことくらいだろう。しかし、彼のギターが全面に
フィーチャーされるようになった第2期、イアン・ギランを追いだし、後任ヴォーカリストにデヴィッド
カバーデイルを、「疲れてしまった」と脱退しちゃったロジャー・グローヴァーの後釜にベース&Voの
グレン・ヒューズを迎えた第3期までは、正に彼の独壇場(いろんな意味でw)である。
売れるアルバムを作れるやつがバンドを引っ張る、ってわけね。

余談だが、Purple はその後、ギターにトミー・ボーリンを迎えた第4期へと続き、現在はなんと!第9期なんだそうで(笑)
その途中には第7.5期(ジョー・サトだってw)なるものまで存在するんだそうな。(なんだよ、「てんご」ってw)
現在のギタリストはスティーブ・モーズ(のはず)で、 Key には、この人もコージー並みの業界渡り鳥/ドン・エイリーが
老後の楽しみに(?)参加しているらしい。

1970年代後半にロックギターを始めた中学生の多くがKISSのコピーで第一段階を終了すると、
次に待っていたのが第一回運命の選択。(笑) 選択肢の一つはツェッペリンで、もう一つがこの
ディープ・パープルだ。でも結局、パープルの方に行く奴が多かったんじゃないかな?ツェッペリンは
もうちょっと渋好みというか高校生/大学生のお兄ちゃん達向けで、中学生は、比較的容易な割に
賑々しく聞こえるリフが多いパープル=リッチーに走るケースが多かったみたい。

かく言う自分ももろにそのパターンで、リッチーでした。当時のバンド仲間より、少しE・ギター購入が
遅れたこともあって、レス・ポールコピーではなく、Westminster のストラト を購入したのだが、これが
見事にでかヘッド、ローズ指板にホワイトボディという仕様。
(ただし、スキャロップ加工はしていないし、ミドルPUもちゃんと生きてます。)

当時、海外のロック/ミュージシャン/楽器に関する情報がいかに少なかったかは、折に触れ説明してきたわけだが、
スキャロップド指板についてもまったく同様で、こんなことがあった。

バンドに3人いたギタリストのうちの一人、S木君。彼の愛機は YAMAHA のStudio Lord 、レスポールコピーだ。(> KISS)
彼はある時、リッチーの伝記本を購入して読みふけっていたのだが、その中に「リッチーの秘密」的なページがあって
それこそミドルPUが結線されていないこと等と併せて、スキャロップ加工についての記述があった。いわく、「こうすれば
早引きが楽になる!」みたいな感じで。それを読んだ彼は早速、レスポールの指板/12フレット以降をやすりで削り始め
たのだが、そこが当時の悲しいところ。なにせ「画像」が添付されていないので、目で確認することができない。
文章から読み取ったニュアンスを頼りに加工した結果、なんと!彼は指板を10mm近く削って... 

否!掘ってしまったのである。


  普通はこう。 ↓                             S木君スペシャル加工 ↓ 貝殻加工

結局そのSLは後日ネック反りを起こし(そう!削ったところから激しいネック起きが発生したのだ!)使用不可能となって
しまったのだが、「知らない」というのは強い。そして思いもしなかった悲劇を呼ぶものなのだ。



解散から8年後の1984年に再結成第一弾として発表されたニュー・アルバム Perfect Strangers も
今回のお勧め。なにせ黄金期と言われる第二期メンバーでの再結成だったから、「好きになった時
にはもう解散していた」自分に取っては嬉しいニュースだったし、実際楽曲も悪くない。

ただ、突然メンバー(リーダー?)を失ったバンドにしてみれば、凄い迷惑だったろうね。レインボーに
しても、ホワイトスネイクにしても。サミー・ヘイガーのヴァンヘイレン入りみたいなもんか?


Smoke On The Water のイントロをさ、オープンGちゅうか、2・3・4弦の開放で出すGからローAの
コードフォームをスライドさせて弾く人がいるけど(ローリー寺西とかね)、あれってどうなの?
俺は最初から4/5弦の5フレットスタートのダブルノートだと信じて、今日まで生きてきたんだけどw



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