THE CARPENTERS

Twenty-Two Hits of Carpenters

Twenty-Two Hits of Carpenters

青春の輝き 〜ベリー・ベスト・オブ・カーペンターズ〜



毎度のことなんですけどね、もう止めない?邦題に「青春」ってつけるの。「感動した」みたいで安っぽいから。

もうこの人たちもね、Beatles とおんなじですよ。ヒット曲がありすぎだから、まずはベスト盤聞いて。
特にこの盤はその名の通り22曲入り。彼らのファーストから Passage まで、1970年代に発表されたアルバム
(この間、ほぼ毎年のようにアルバムリリースしてるんだから凄い)に収録された代表曲はほぼ網羅されていると
言っていい。個人的に、彼らの Beatles コピーはどちらも(Ticket To Ride/Help!)好きじゃないので、Ticket〜 の
代わりに Mr. Guder が入っていたら、更に良かったんだけどね。

カレンの死後、ブラコン故に普通の幸せをつかむことができず、コンプレックスから拒食症を患い、衰弱して亡く
なった的な、それまでの彼らのイメージとは真逆の陰鬱なストーリーが暴露されたりもしたけれど、素晴らしい
ミュージシャン=完璧な人間ではかならずしもないわけで、むしろそういう弱さを持っている人の方が音楽家と
しては大成したりするし、なによりも残された楽曲はどれも素晴らしい。事実、 Beatles で洋楽に目覚め、KISSや
QUEEN、AEROSMITH 等、HR を聴き漁っていた14歳の少年を、こうしてポップスの世界に導いたのだから。

自分は今、英語を使う仕事をして日々の糧を得ているが、調度学校で英語を学び始めた時期に Beatles と
Carpenters の音楽に遭遇したことが、今の自分に多大な影響を与えていると思う。特に、 Beatles のキツイ
リバプール訛りとは違う、保守的アメリカ英語(4文字単語とか入んない奴ね)から受けた影響は大きいらしく
「日本人にしては珍しく、お前さんの英語はアメリカンアクセントだな」と指摘される事が少なくない。
Carpenters から一番学んだものは「ヴォーカル・ハーモニーのなんたるか」だが、英語教材としてもなかなか
どうして、侮れないのである。

ぢゃあ、ギタープレイヤーには聴きどころ無しかっていうとそんなこともない。Good Bye To Love ではバリバリ
のファズトーン・ギターソロが聴けるかと思えば、There's A Kind Of Hush ではクリーンなテレキャスのイントロ、
Jambaraya や Top Of The World ではカントリー・スティール・ギターも聴くことができる。勉強になるよ。


余裕ができたら、是非この5枚のスタジオアルバムも聴いてみていただきたい。B.バカラックやL.ラッセルの
手による曲も、見事に彼らのスタイルで昇華させてます。

Close To You Carpenters A Song For You Now And Then Horizen

  Close To you      Carpenters      A Song For You    Now And Then       Horizen



Back to Music Index

inserted by FC2 system