1974 Les Paul Custom 20th Anniversary

Les Paul Custom 20th Anniversary

所有するギターの中で2番目に高いギター。本家ギブソンUSAの1974年製
レスポール・カスタム、いわゆる20thアニヴァーサリー...のはずなんだが、
これがねぇ...

購入したのはLAの定番楽器店Guitar Center。
サンセットブールヴァードに楽器屋の集まる一角があり、その中心核となっていた(る?)
店だ。ギター好きなら、西海岸では外せないポイントだろう。

この時はLeynyrd SkynyrdのSteve Gainsのマネがしたくて、
渡米前から「黒のレスポール・カスタム」に照準を合わせていたのだが、ロス入りする前に
訪れたS.F.では、近年(と言っても‘80年代後半)のものしか見つからず、価格も
日本で購入するのとさほど変わらなかった。
($850位だったと思う。当時のレートで9万円前後。)

そんな状態でL.A.入りし、終業後、現地法人スタッフに店まで送ってもらったのだが、
こいつは店内でも壁の上の方に展示されていて、値段を聞くのも躊躇われた。
(アメリカの質屋などでは、その店で一番値段の張るギターは高い所に展示されている
 ことが多い。)当時20thアニヴァの価格帯は、ヴィンテージ、1968リイシューの
次ぐらいだったから。

ところがね、値段聞いたら1500ドルちょい。(=15万6千円程)
当時日本国内では20万円台後半の値段がついていたりしたのに。
弾いてみたら音もいいし(さすがナンバード!アルニコ?!)、手になじむ。
まして既に「自分におみやげモード」突入していたとあってはもう止まらない。
「買った!」ってなわけ。(店を出るとき店員が、「この店で仕事するように
なってから、一番短い接客時間で売れたよ。」と笑っていたっけ。)





Contorols Nut


ところが、である。帰国してしばらくしてから、あちこち改造してあるのが気になりだした。(遅っ!)
エスカッションとピックガードが白だった(恐らく元のオーナーは、Thin Lizzy/Brian
RobertsonのLPCをイメージしていたのだろう)のと、ブースターが組み込まれていて、
フロントPUのトーンノブがスイッチ兼用なのは承知の上だったが、ナットはブラス、ブリッジは事も
あろうにナッシュヴィルTOM!(やめてくれぇ...)
しかもアンカーボルトが曲がっている!PUセレクターもスイッチ部が擦り減ってしまってHOLD
できないし、ペグも交換されているじゃないか!

そこまで来ると、とうとう当初は気に入っていたはずのブースターまで嫌になってきた。
「オリジナルじゃない」ことが許せなくなってしまったのだ。

結局、プラスティック部品とPUセレクターは○野楽器サウンド○ルーで交換してもらったが、
「ブリッジは下手に手を出さないほうがいいですよ。」とのアドバイスもあり、それ以上の作業は断念した。


で、そのままケースに入って棚の肥やしになるかと思いきや、後年バドカンやグランドファンクを演りはじめたら、
思いのほかこいつがしっくりきちゃって。「ブースター便利じゃん、ソロ切り替えの時。」だって。(爆)

究極のノンポリ?
いやいや、それぞれの音楽タイプに合ったギターってのがあるんですよ、ってことで、どすか?



ボディ:メイプル・トップ/マホガニー・バック
ネック:マホガニー
指 板 :エボニー!
購入年月:1993年10月



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