KANSAS

永遠の序曲
オーディオヴィジョンズ ベスト・オブ・・カンサス


アメリカの地名は「カンザス」、こちらは「カンサス」でございますw

白状しますと、それ程入れ込んだバンドぢゃないです。最初に認識した彼等の曲がDust In The Windだった
というのが影響していると思います。綺麗な曲ですけど、いかにもCMソングに使われそうな、「その手の曲」
なので、そういう辛気臭いバンド(!)なんだと思って、あまり聞かなかったんでしょう。

しかしながら1982年/83年にかけ、サークルでCarry On Wayward SonとCurtain Of Ironを演る事に
なり、このバンドの違った側面を知ることができました。どちらの曲も、ピアノとツインギターを駆使したアレンジが
秀逸で、展開も複雑な分、演奏していて楽しい。このあたりが「アメリカの」プログレ・バンドである事を意識させる
部分であり、「プログレ・ハード」と呼ばれた所以かもしれません。

特にこの「伝承」(Carry Onの邦題)は、ソロとバッキングのギターがそれぞれに行った仕事がうまく絡み合った
佳曲だと思います。「ツインリード」ではなく「ツインギター」の集大成、みたいな感じで、ある意味ではThunder等
と相通ずる部分もあるやもしれません。

そんなこともあり、1983年に発表されたDrastic Meajuresにも期待していたのですが、シングルカットされた
Fight Fire With Fireでのシンセ多用ぶりに閉口し、聞かなくなってしまいました。
1983年といえば、Yesが、サンプリング・シンセを多用したOwner Of A Lonely Heartを発表した年でも
あるし、そういう時代だったということなんでしょうね。


全作品を通じて、ストリングスの使い方がELOより上手い(笑)と思いますし、アメリカンプログレということでは、
初期のJourneyっぽい部分もあるかも。

これから聞こうって方には、例によってベスト盤をお勧めしておきます。美味しいところは略網羅していると思い
ますが、オリジナル盤とリイシュー盤では若干収録曲が異なるようですので、ご注意ください。






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