JEFF BECK

ギター殺人者の凱旋
急場しのぎw


ジェフ・ベック。なんか、意味もなく連呼したくなる名前ですね。ジェフベック。(笑)「シド・ビシャス!」のノリで。(爆)

自分、いろんなギタリストに影響受けてますが、この人はコピーしたくない度No.1ギタリスト。なぜならば彼は、私にとって
コピー仕切れない度No.1ギタリストだからです。(意味不明?)

奇しくも、ソロ時代のお勧めアルバムはどちらも、純粋なストラトではないギターを使用していた時期の作品になって
しまいましたが、僕にとってベックと言えば白のストラト。特に近年はフィンガーピッキングとアーミングを駆使した
非常に感覚的なギター・ソロを展開してます。あれをニュアンスまで含めてコピーしろと言われたら絶対対無理です。
自信あります。(爆)

まぁ、そんなこともあって、ソロ時代のアルバムはこの二枚にさせてもらいました。まだなんとかそれなりにならコピー
できるかもしんない、ってところの二枚。

一枚目はBlow by Blowですが、毎度のことですけど、邦題ってやつはほんとにもう...
「ギター殺人者の凱旋」って、まず意味がわかんないでしょ? だれ?「ギター殺人者」って? しかもなんで殺人なんか
やっといて「凱旋」してんの?駄目でしょ、普通。凱旋とかしたら。反省しないと。

このアルバムを中学卒業直前くらいに聞いて、当時、仲間のギター弾きはこぞってあの二曲をコピーしてました。
スキャッター・ブレインと哀しみの恋人達。そういう人、多いんじゃないですかね。

ちなみに、このアルバムでベースを弾いているフィル・チェンは、後にロッド・スチュワートのバックバンドに加入。
その事実、自分は、どれだか忘れたけどロッドのLPの帯に「フィル・チェン ジェフ・ベック/ギター殺人者の凱旋、録音に
参加」って書いてあるのを読んで、後から知ったのでした。


もう一枚はフラッシュ。このアルバムのトピックというと、まずはアンビシャス。当初、PVで使われているギターはグレコの
JJかと思ったりもしましたが(笑)、実際はジャクソンのソロイストだったようですね。
個人的には、ここが彼独特の「感覚的アーミング」のスタート地点だったように思います。

又、このPVにはダニー・オズモンドが出演してます。私が小学校低学年の頃、父の帰宅を待つ母と一緒に見ていた
テレビ番組の一つがオズモンズのショーでしたので、PVを見てすぐ気がつき、嬉しく思ったものです。

さらにさらに、ピープル・ゲット・レディでは、かつては第一期ジェフ・ベック・グループの盟友でありながら仲違いしていた
ロッド・スチュワートがヴォーカルを務め、久しぶりに再会する友(ロッド)をテレキャスを手にしたジェフが駅で待つと言う
体のPVが作られました。ハグする二人を見て「本気か?やっぱりビジネスか?」とか、ちょい勘ぐりもしましたけれど(笑)
曲中、「これ、テレじゃ出せないだろ?」ってフレーズもあったりするのはご愛嬌です。


さらに今回は、第二期ジェフ・ベック・グループの音源も入れておきます。ジャケ写見て「なんでジェフが二人いるの?」
とか、「あれ?シャネルズのトランペットの人?」とか、色々あるでしょうが、一枚目のアルバム「ラフ・アンド・レディ」。
「急場しのぎ やっつけ仕事」とタイトルされたこのアルバムですが、なかなかどうして。二枚目にはジェフのスライドが
聞ける Definitely Maybe が収録されていますが、何と言ってもこの一枚目に収録の Situation (スモーキーメディスンも
カヴァー!)がイイッ!!しかもああた、当時のスタジオライブでは、コージー様の「おらっ!」「どやっ!」と気合の入った
ドラミングが堪能できるざますのよ、この曲。(何回見てもかっこええ...)

ロカビリーアルバムではグレッチ、「哀しみの恋人達」はハムバッカーに換装したテレキャス、オックス・ブラッドと呼ばれる
独特の色味をしたラップアラウンド・テールピースの1954レス・ポール、アルバム「ワイアード」のジャケ写にもなった
ラージヘッドの白いストラト、ピックガードを切り落とし、ボディ塗装を剥いだメイプル指板のストラト、そしてローラーナット
装備のシグネイチャー・ストラト。ブルース、ソウル、フュージョン、ロカビリーだけでなく、ドラムンベースや打ち込みなどと
いう時代の音も飲み込みながら、古くはクリッシー・ハインドのアイドルであり、ヤン・ハマー、ジェニファー・バトン、タル・
ウイルケンフェルドといった才能を表舞台に引き出した男にして、頭の中はギターと車でいっぱいの少年のような70代。


彼のように年を取りたい.... か?...(笑)

変遷




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