VAN HALEN

炎の導火線 1984


この2枚を出してきたってことで、メンバーチェンジのゴタゴタがお約束になってしまってからのこの
バンドには全く興味がないということが、おわかりいただけるかと思います。(笑)
事実、メンバーに対する彼の無神経さ(俺にはそう見えるの!)が、手放しで「エディ、いいね!」って
言えない唯一の理由なんだよねぇ。

そもそも、オリジナルメンバーのD.L.ロスにしても、M.アンソニーにしても、自分で他のバンドから
ひっこ抜いておきながら、そのデイブを追いだして泥沼状態になったかと思えば、S.ヘイガーのVH
参加直前/最終ライブの打ち上げ会場に現れては、突然リーダーを失い、バンドの解散に途方に
暮れるヘイガーのバックバンドメンバーを前に一人はしゃいでみたり、果てはそのヘイガーとも喧嘩
別れした挙句、追い出したロスとヘイガーのニコイチ企画「SAM&DAVE」(洒落が効いてる)ツアー
に参加したって理由でマイケル・アンソニーを解雇。最終的には自分の息子(はぁ?)をベーシストに
据えてEVH帝国血族独裁体制を築きあげたという、金○成並みのやりたい放題。


「なに言ってんだこいつ?」的反応を承知の上で言うが、もし俺がエディの息子だったら、ヴァン・ヘイレンのベースなんて
絶対にやらないね。親父がこれだけのプレイヤーなんだから、ギター弾きとして親父に対抗できるくらいのものになれ
ないのなら、すっぱり音楽は諦める。それをへらへらベース弾いて喜んでるこのガキも、しっかり親父の無神経さを受け
継いでる感じだね。(あるいは叔父に似ておつむがちょいと弱いのか。)


とはいえ、ギタリストとしての彼はやはり一流でしたよ。特に登場当時は。ピッキング・ハーモニクスも
ライトハンド(当時はタッピングなんて用語は無かった)も、基本テクニックとしてはそれほど難しくは
ないんだろうが、それをフレーズの中であれだけ昇華させたってのはやはり革新的。しかもVHの1st
アルバムに収録されている楽曲には、You Really Got Me 以外にもなかなかの佳作が多い。(You
Really 以降、「A面」最初の4曲や「B面」の Jamie's Cryin や Little Dreamer、Feel Your Love
Tonightなど。)実際我が家で一番再生される機会が多いのがこのファーストだし、実は Doobie
Brothers の Black Water も、オリジナルを聞くより前に、このVHのアルバム(コーラスのさわりだけ
だけども)で知ったという事実もある。

まぁ、その分2枚目以降は、シングル向けの一曲こそ何とかなったものの、アルバム全体としては
とりたててどうということもなく、楽曲よりも「エディの新テク解析」ばかりが話題になるような状態が
続いたわな。(1984を引っ張り出したのは、JUMP!一曲のためだったりするし。)

Ibaneez の Destroyer(つっても原形留めてないけど)の後は、ずっとメイプル指板のギター使ってる
ような気がするんだけど、そう? ま、タッピングではっきりと音を出すためには、堅いメイプルの方が
よさそうだもんね。

でもって、もう一つのキモはエフェクトかな。歪んだ音にコーラス(あるいはフランジャーやディレイ等)
をうまく掛けて、バッキング時にいい感じのスペース感を演出してると思う。


JUMP!がシングルカットされた時、あのPVを見た中村真理が「このビデオの中のエディが野村の
よっちゃんに見えるのは私だけ?」みたいなこと言ってたのは笑えたな。



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