最近は多少改善されたようだが(それとて小売店さんの努力によるものか?)山野さんとの代理店契約が
切れた直後からしばらくの間は、ギブソン・ジャパンのアフターサービス体制が整わず、市中在庫以外に
パーツを入手するのは不可能で、エスカッション程度のパーツすら手に入らないといった状況が続いた。
思うに彼等は最初から、スペアパーツ供給といった手間のかかる仕事は市中の楽器屋さんに任せる腹で
いたのではないだろうか。事実、現時点においても、ギブソン・ジャパンは実質、ネット上に存在する連絡
窓口に過ぎず、そこで提供されるテクニカル・サポート情報もすべて本国で作成された英語版のみ。
リペア専門窓口の連絡先も表記されておらず、「日本にリペアショップがないの?」といった状態だ。
(2010年10月現在)
そうやって手間の掛かるスペアパーツ供給やリペアは市中の楽器屋さんに全てお任せにしておきながら
一方で、「安価で入手できる平行輸入品は本物のGibsonとは言えませんよ」てなことだけはしっかり
日本語でアピールし小売御者をけん制する。例え平行輸入品であっても、自社が製造して市場に流した
品物であることは否定の仕様がない事実だろうに。
「新品を十分な利益を確保しながら売る」のが最大の関心事で、修理などのアフター・サービスは手間が
かかる割に金にならないから自分たちではやりたくない。バブルの頃の自動車/家電メーカーのような
体制にGibsonもなってしまったのだろうか?
日本の自動車/家電メーカーが、その後どういう道を辿ったかは御承知の通りだが、こんな現状、岩撫氏も
決して望んではいないと思うんだが。なんだか又、「エレキギター冬の時代」が到来しそうな悪寒。
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