ELETRIC LIGHT ORCHESTRA

オーロラの救世主
アウトオブザブルー ザナドゥー


その昔、NHKの番組に、ヤング・ミュージックショーというのがありました。基本、外タレのライブを垂れ流しなの
ですが、特に1977年から78年に掛けて、夢中になって見てました。なにせDVDどころか、家庭用ビデオデッキ
すらまだ珍しかった時代ですから、「映像ソフト」というものが市販されていませんでしたし、演奏する外タレをTVで 見られるなんてことはまずなかったのです。(そういう意味ではさすが、国営放送と誤解されるだけのNHK、
ですw)

ただし、流石に本国での放送後、数年程経過してからのものも多く、実際このELO(エロぢゃありませんw)の
場合も1978年の放映でしたが、選曲は1975年までに発表されたアルバムからのものでした。
1976年発売の「オーロラの救世主」や翌77年発売の「アウト・オブ・ザ・ブルー」からカットされた「テレフォン
ライン」「ターン・トゥ・ストーン」で好きになり、そういう曲の演奏シーンが見られるかと思って期待していたので、
かな〜りがっかりした覚えがあります。


このバンドの中心人物はなんといってもジェフ・リンだと思いますが、彼も今や、プロデューサーとしての方が
有名かもしれません。O.N.J.を主役に据えたミュージカル映画、「ザナドゥ」のタイトル曲あたりがそのきっかけ
だったのかどうかはわかりませんが、もしそうなら、私はこの曲が、彼のプロデューサーとしての仕事の中では
一番好きです。その後の彼の仕事はなんというか、「ジェフ・リン感」が出過ぎというか。

既にトラベリング・ウイルベリーズの時点でそうでしたが、今年発売されたブライアン・アダムスの新作なんて、
ブライアン・アダムスがヴォーカルでELOに加入?ってくらい、ジェフ・リンの音になってしまっています。
ドラムサウンドとアコギのストロークの使い方が非常に特徴的だから、ということなのでしょうが、あそこまで
いくともはや、彼のアルバムになってしまっています。(ということで、ブラインの新譜は買ってません爆。)


日本に紹介された頃、「バンド内にチェロやバイオリン奏者がいる」「ロックとクラシックの融合体」みたいに
騒ぎ立てられていましたが、スタジオでバンドの音を録音した後にストリングスを加えるなんてことは、随分と
前から行われていたわけで、「メンバーとして一緒にステージに上げた」ってこと以外は、特にどうということも
ないですよねw ましてこれらストリングス系のメンバーは後年、正式メンバーから「ライブ時のみのサポート
メンバー」に格下げされてますし。すごいワンマン臭。(爆笑)

とはいえメロが良いのか、佳曲はどれも耳に残ります。「テレフォンライン」を聞く度に、生まれて初めて親元を
離れた時の寂しげな記憶が蘇ります。音楽って、そういうとこ、ありますよね。




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