DEF LEPPARD

Pyromania Vault Yeah


このバンド、最近は「レップス」と呼ぶらしいですな。私の頃は「デフレパ」でしたけど。(笑)
来日時にTV出演したこともあったはずですが、当時のことですから当然の如くクチパクでした。
(欧米ではそれが普通だったしね。)

このバンドも、ギタリストの交代劇に合わせてけっこうサウンドが変わりましたな。
ながくなるぞぉ。(爆)

Pete Willis

 まずはオリジナルメンバーのピート・ウイリスがアルコール依存症を
 理由にクビになりました。

 この人、欧米人としては背が低い方で、エクスプローラーなんかを
 使ってる写真を見ると、他人事じゃないって感じの「比率」です。
 トミー・ショウ(STYX)あたりと良い勝負なんぢゃないかな。
 (もしかしたら、依存症は表向きの理由で、本当は見栄えがロッカー
  らしくないからクビになったんじゃないかと思ったりもする位。)

 彼の在籍中はなんちゅうか、普通のハード・ドライビング・ロック
 でしたね。

 1983年の中央さん/共立女子さん/フェリスさんとのジョイント
 コンサートで(Sing Out!)、Hello America(バックは中央さん)
 を演ったのが、個人的に初めてちゃんと聞いたデフレパだったような
 記憶。あれはあれで好きだったな。



で、彼の後釜がフィル・コリンね。彼がデフレパの前に所属していたGirl
(Girlsぢゃないからね、念の為w)の Hollywood Teas は、たまたま
エアチェックしていて大好きになった曲で、そのせいでなんとなく彼の
ことは知ってはいたんだけど、Girlはグラム・ロック風ルックスのバンド
だったんで、彼のデフレパへの加入を知った時はちょっと意外な感じも
したんだった。

この交代劇の渦中に録音された Pyromania(「放火癖」って、どんな
タイトルつけたんだよw)が、実は個人的には結構好きなアルバム。
というか、「Foolin’」一曲がえらく好き。この曲1983年のKGUFSC
レパートリーだったのですよ。当時は出来た気になっていたこの曲の
イントロのアルペジオ。近年になって、実は微妙に再現しきれて
いなかったことが判明した時、いろんなことを思いましたね。ふっ...

フィル・コリンというと、CHARVEL/JACKSONへの貢献度がなかなか高いと思います。 が、やはり僕等世代だとこっちの方がしっくり来るんじゃないでしょうか。 イバニーズ(アイバニーズぢゃねぇからな。何回でも言うけど。)のデストロイヤー! 前述の「Foolin’」PVでも、そのロック式アームを誇示しておりまする。
Phil Collen

なにはともあれ、結果的に彼の加入が転機となって、加入二作目の Hysteria が全世界で2千万毎を売る大ヒットを記録。
ギターやコーラス(特に)の「厚み」が非常に特徴的で、後にこれが彼らの音の大きな特徴となるんだけど、それに大きく影響
しただろうと思われるのが、リック・アレン(Dr)の事故。確か、モトリー・クルーのトミー・リーあたりと酒のんで酔っ払って運転
して、自動車事故起こしたんじゃなかったかな?(友達選べよっ!!)

その馬鹿騒ぎの代償はとてつもなく大きく、彼は左腕をすっかり失います。普通に4ビートを叩こうにも、ハイハットとスネアを
同時に叩くことが出来ないわけですから、普通、致命的ですよね。それでもなんとか、ドラムセットを電子化し、フットペダルで
左手のパートをリカバーするシステムと共にHysteriaで復活したわけですが、前作 Pyrimania から実に2年半を要して
のリリースとなったのも当然っちゃぁ当然。

しかしながら、さすがにこのシステムを持ってしても、早い8ビートや16ビートなんかは叩けない。勢い、ミディアム・スローの
曲が多くなるという事情が、結果として「音の厚み」と追求する方向にバンドを導いた、僕はそう思ってます。

Steve Clark
 んでもって、ピート/フィルの両方と相方を経験したのが
 スティーブ・クラーク。自分的にはこの人、リフ&リズム
 プレイヤーという印象の方が強いんですが、この人の
 ルックスは ピートとは正反対と言ってもいい。

 ロバート・プラントのようなくるくるカーリーな金髪。
 長身にジミーペイジ風の衣装をまとい、レスポール
 (3PUのカスタムだけど)を低く構えたその姿は謂わば
 「一人ゼッペリン!」(と思ってるのはきっと俺だけ。)

 しかぁし!!見た目だけでなく私生活も思いっ切り
 ろけんらろぉらーだったのが災いして、酒とドラッグに
 溺れ、1991年には一時バンドを離れることに。
 最後は数種のドラッグと大量のアルコールを一度に
 摂取し、コデインのオーバードースにより他界した。
 享年30歳。悲惨。


それでもバンドは翌1992年に新作 ADRENALIZE を発表、見事、USA/UK/AUSTRAILAのアルバムチャートトップを
記録する...のだけれど、わたしゃこのアルバム、特になんとも思いません。(爆)なんでそんなに売れたんだべか?
ギタリストが一人だけになってバンドの音がどう変わったか、ファンは心配だったのかね?




やっと最後だ...。 Vivian Campbellね。(なぜ彼だけアルファベット?)
よく知りません。(爆)  だってDioなんて聴かなかったもん!!

「夫婦も永年一緒に暮らしていると顔が似てくる」等と言いますが、
果たしてヴォーカリストとギタリストもそうなんでしょうか?
概形として同属/同目ですよね、R.J.ディオと。

インタヴュー・シーンなど見ていると、なかなか温厚な人柄のようで
言動だけでメタルギタリストだと見抜くのは無理でしょ、って感じ。
実は彼はアイルランドの出身で、初めて見たコンサートがロリー
ギャラガーだったと知って、何故か妙に納得しました。
(なんか、それだけで「いい人なんだろうなぁ」とか思っちゃった。)

同じく同郷のG・ムーアも好きだそうで、なる程、ブルースカヴァー
アルバム出したり、再結成シン・リジィ(再結成だけに新リジィ爆)に
参加したりするわけだ。

いいですな。トップ・プロになっても自分のルーツを忘れない人って。

ホジキリンパ腫なる悪性リンパ腫を患っておられるとかで、早逝まで
同郷の諸先輩方を見習ったりしないようにと、切に願うものであります。

Vivian Campbell


最後に、彼らのカヴァーアルバム「YEAH!」について少し。

彼らがSWEETのActionをカヴァーした時、オリジナルに対する愛みたいなものが 感じられて、聞いていて嬉しくなりました。その彼らがフルカヴァー・アルバムを出したというので どんな曲を演ったのかと
思えば、ブリティッシュ・ロックの美味しいところだらけ! 同世代の自分としては聴かずにはおられない。
実際、非常に楽しいアルバムでしたが、特にFACESのSTAY WITH MEでのジョーの唄声はロッド
本人かと思うくらい!バッドフィンガーのNo Matter What You Areに至っては、 原曲よりも彼らの
カヴァーの方が好きです、僕は。


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