BRYAN ADAMS

レックレス

Reckless

1. One Night Love Affair  2. She's Only Happy When She's Dancin'
3. Run To You  4. Heaven  5. Somebody  6. Summer Of '69
7. Kids Wanna Rock  8. It's Only Love  9. Long Gone
10. Ain't Gonna Cry


つうか、これしかないんじゃないですかい?  この人の場合。

これじゃ当たり前すぎるのは百も承知。セールスがすべてとも思っていないけれど、この人の場合は
これで止むを得ないのでは?「全曲シングルカット!」とまではいかないにしても、確かに、捨て曲は
少ない。しかもその捨て曲がアルバムの最後の二曲なら、つい最後まで聴いちゃうもんね。

ただ、このアルバム大ヒットの予兆とでもいうべきか、前作の Cuts Like A Knife がなかなかの秀作
だったことも事実。Straight From The Heart、Cuts Like A Knife と続いた後の This Time あたりから
日本でも注目度が高まったように記憶している。

そして勿論、Reckless の大ヒットに乗っかって、次作 Into The Fire にも佳曲はあった(奇しくもアルバム
最初の二曲)が、やはり勢いがちがう。1996年に発表された 18 Till I Die からの The Only Thing That
Looks Good On Me Is You (なげぇタイトルだなっ、おいっ!!)なんかは個人的にも好きだったが、
この曲も母国カナダでこそ#1になったものの、USチャートでは最高52位に留まってしまった。
彼の曲がどこうというより、時代が彼の曲を求めなくなっただけという気もするけれど、その後に発表
された4枚のアルバムも、残念ながらそれほど大きく取りざたされてはいない。(今年2010年、新譜
が出たの知ってました?わしゃ、ぜ〜んぜん知らんかった。)ツアーの効果か、欧州では今もそこそこ
の人気らしいですけど。


さて、ギターサウンドの話にいきましょうか。彼のバンドにはキース・スコットというギタリストがいて
1970年代の後半にメンバーとなって以来、ず〜っとレコーディング/ツアーに参加してんだそうです。

この人のプレイ、特に花があるとかすんごいテク!とかっていうんではないんだけれど、なんというか
メロディーでツボを突いてくる感じ?記録より記憶に残るタイプのプレーヤーとでも言いましょうか。
エディやマーティ・フリードマンあたりが、彼を好きなギタリスト/お手本ギタリストに挙げていると
いうことからも、なかなかあなどれないということがお察しいただけると思います。

一方のアダムス本人。音/フレーズともキースに似た部分が多く(意図的なのかどうかは?だけど)
普通の「ギター弾ける人」って感じもありますが、なんでもアマチュアの頃は結構なリッチーフリーク
(サンボラじゃなくてブラックモアの方ね)だったそうで、なるほど、それでメイプル指板のストラトを
愛用してたのかな?

蛇足ながら、アルバムタイトル曲 Run To You エンディング突入部で聴かれるコード・カッティングは、
揺れ物系エファクター使用のお手本みたいな音。是非一度お試しあれ。


Back to Music Index

inserted by FC2 system