AEROSMITH

Toys.., Rocks, Greatest

日本での通称は「エアロスミス」だけど、ネイティヴの発音は「アエロスミス」と「エアロスミス」の
中間みたいな感じ。                     んなこたぁどうでもいいか...。

中学の頃、KISSやBCRが見たくて買った音楽誌に、スティーヴン・タイラーの写真があった。
一瞬、性別不明。       二瞬、「唇、厚いなぁ。」         三瞬、「口でけ...。」
(当時の音楽雑誌では、「妖艶」とかっていう枕詞と共にS.タイラーがクローズアップされる
ケースが多く、ジョー・ペリーなんかは左程注目されていなかったように記憶している。)

なんにしてもこれがヴィジュアルでのエアロ初体験だったわけだが、音の方はといえば、映画
「サージェントペッパーズ・ロンリーハーツクラブバンド」からの遡りだった。

「“サージェント”はビートルズの映画だろうに。もうボケたのか?」なんて言わないでね。
ここでいう SPLHCB は、1978年に上映されたリメイク版で、主演がピーター・フランプトン
ビージーズ、エアロも Come Together をカヴァーしている。なにせ自分の洋楽への入り口は
ビートルズだったので、名前は知っていてもろくに音を聞いたことのない有名ミュージシャンが
彼らの曲をカヴァーしていると聞き、必死になってエアチェック(完全死語)したのだ。

こういう話題盤が出ると、参加している各アーティストの特集番組も組まれたりする。それをまた
必死こいてエアチェックしているうちに、Walk This Way (後にRUN D.M.C.がカヴァー)
Back In The Saddle、Draw The Line といったシングル曲に次々とやられてしまい、
果ては Live Bootleg での Dream On や Sweet Emotion でトドメを刺されてしまった。

前述の3曲は3枚のアルバムからそれぞれシングルカットされたものだ。Toys In Attic(1975)
Rocks(1976)、そしてDraw The Line(1977)の3枚がそれだが、驚くことにこの3枚、
毎年1枚ずつ、3年間に渡ってリリースされている。コンスタントにヒットアルバムを発表していた
この時期が彼らの絶頂期であったろうことは疑う余地がないだろう。後にジョー・ペリー脱退、
再加入を経て、1989年の Permanent Vacation から Dude/Angel、続く Pump から Love
In An Elevator/Jennie’s Got a Gun、1993年の Get A Grip から Eat The Rich、
Livin’ On The Edgeとヒットを出し復活を遂げるわけだが、’70年代のヒット曲に比べれば
さすがに落ち着いた感は否めない曲であったし、バンドの「勢い」という意味でも(メンバーの年齢
もあって)やはり1970年代の彼らの音に軍配を上げたくなってしまう。

そんな自分が、まず入門用の一枚をお勧めするとなれば、迷わずこれ。↓

Aerosmith Greatest Hits

AEROSMITH'S GREATEST HITS 1973 - 1980

発売が1980年ということで、上記楽曲に加え、Kings And
Qeens 等、’70年代の佳曲がほとんど網羅されている、実に
おいしいとこ取りの一枚。

ギタリスト諸兄におかれては、エアロのサウンドを支えているのは
実はジョーではなく、ブラッド・ウィットフォードのギターなのだ、的
聴点からも聞いてみていただきたい。



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