LPS-57C Gold Top

LPS/Gold Top

「その時々のマイブーム・ギタリスト仕様のギター」という収集傾向を鑑みるに、
さてこれは誰になりたくて買ったギターでしょうかっ?

正解はA.B.B.のディッキー・ベッツ。この頃、思いっきり嵌まってました。

そもそもストラトからスタートしたこともあり、生涯7本目に購入のGreco
初めてのレスポール。この当時も、特にレスポールが欲しいと思っていた
わけでもなかったのだが、例によって、暇にかまけて楽器屋巡りをしていた
ところに、地元の○橋でこいつを発見。

中古価格で 55K だったが、当時はそれでもまだ「ちょい高目かな」という
印象だったのだから、全く中古市場というのはわからないものだ。

Orville by Gibson のレスポールも、製造年によってスペックが異なるのは、
ファンにとっては周知の事実。こいつはフレットエッジ・バインディングに
'57 クラシック搭載という、個人的に一番好きな仕様。
フレット打ち変えにはちょっと余計にお金がかかりそうだけど、幸い(?)
当面その必要はなさそうだ。

同じ Orville by Gibson の Gold Top でも、後発のモデルはもうすこし
メタリックな金色になるが、ベッツを気取るにはこっちの色の方がより
ヴィンテージっぽくていい。

'57 クラシック搭載ということもあり、音は正にレスポールのそれ。
こいつを抱えると、つい、In Memory of Elizabeth Reed や Blue Sky を
弾いてしまうよ。



 

この時期の Orville by Gibson 製レスポールに比較的よく見られるトラブルの
一つにバインディング剥がれがある。かくいうこいつも同じ病を患っているが、
瞬着流し込んでシカト。(爆)

何らかの理由で収縮しやすいバインディングが供給/使用されたのか、
長さ加工を誤ったのか。その原因は定かでないが、この現象が見られた
個体はある一定のシリアルナンバー範囲内に集中しているため、特定の
ロットに使用されたバインディング材に何かしら問題があったのはまず
間違いなさそうだ。

LPS/Gold Top



 

治しました。

瞬着流し込んでしまったこともあり、どうしてもそこが気になるようなら、買い替えるか、などと漠然と
考えてはいたが、いかんせん、そうこうしている内に、中古価格が高騰してしまった。そう簡単に「もう
一本」などと言えないほどの額にまで。であるなら、縁あって手元にやってきたこいつをリペアする方が
筋が通っているのでは?ということで、最適と思われるリペア屋さん探しを始めたのだが...

実は、ゴールド塗装って、なかなか思った色にならないんですよね。なぜならば、この世に「単色の金色」
という塗料は存在しないから。レスポール用の金色塗料というのは、黄色やオレンジ等の塗料に、金属粉を
混ぜて作られるので、使う金属粉(ヴィンテージGTで緑青が吹いているのは、銅粉が使われていたから)
によっても色味や光沢が変わってくるのです。

なかなか「ここになら」と思えるリペア屋さんが見つからず、難航しましたが、滋賀にあるお店のブログに
Grecoのゴールドトップをリフィニッシュする過程がアップされており、実際に色見本を複数作成した中から
最終的に使う塗料配分を決めるという丁寧な作業と、その仕上がりをみて、そちらにお願いすることに。
費用は4万円程でしたが、納得の仕上がりです。(追記:2022年11月)

ボディ:メイプルトップ/マホガニーバック
ネック:マホガニー
指 板 :ローズ
購入年月:1995年8月




 

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